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用語解説

  • No : 38393
  • 公開日時 : 2021/06/28 12:01
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遠隔制御

遠隔制御
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回答

遠隔制御とは、機械や装置を遠隔地から操作することです。離れたところにある機械や装置のところまで人が出向く必要がなくなることが、遠隔制御の最大のメリットです。リモート制御、リモートコントロールなどとも呼ばれます。
 
遠隔で機械を制御する方式には、機器で物理的につないで操作を伝達する機械的なものと、電気信号で制御する電気的なものがあります。電気的な制御は有線や無線の通信を使うことができるため、制御対象の機械まで距離が大きく離れていても可能です。そのためほとんどの遠隔制御は電気的な方式で行われています。無線の通信には電波を使うものだけでなく、家電製品のリモコンのように赤外線を使うものもあります。制御対象の機械は、ローカルコントローラーで受けた信号から行うべき動作を判断し、それに従って動き始めます。
 
似たような言葉に、ラジコン(ラジオコントロール)や遠隔操作があります。いずれも離れたところにある機械を人が運転するという点では同じですが、通信が人から制御対象の機械への一方通行の場合が多く、機械から人に通信で情報を送るテレメーターの要素は含んでいないことが多いようです。遠隔制御は両者の機能を併せ持ち、人から機械に操作の信号を送るだけでなく、機械に取り付けたセンサーなどから動作に関連した情報を取得し、操作する人にフィードバックする仕組みを含んでいる場合がほとんどです。
 
遠隔制御が注目されるようになった背景に、新型コロナウイルス感染症の広がりがあります。テレワークの推奨など、人の移動が制限されるようになったためです。またセンサアクチュエータを取り付けて、手軽に遠隔制御を実験できるラズベリーパイのような小型デバイスの選択肢が広がったことも、遠隔制御への関心を高める要素となっています。半面、遠隔制御では業務活動がすべてネットワークを流れることになるので、活用にはセキュリティ対策も重要です。
 
遠隔制御は、自宅の家電を外出先から制御するテレコントロール(テレコン)のように、コンシューマ分野でも活用され始めていますが、活用で先行しているのはやはり産業分野です。例えば電力や水道、交通などの社会インフラは、停止すると人間の生活に大きな影響を与えるため、モニタリングと適切な保守が欠かせません。遠隔制御はそうした対応を集中的な監視で可能にするため、効率よくシステムを運用できるようになります。
 
人にとって危険な現場で使われる機械の制御にも、遠隔制御は有効です。人が立ち入りできない水中や宇宙での機械の操作には、遠隔制御は欠かせません。原子力発電所で動作する機械や高所で動作する建設機械の操作にも、遠隔制御は幅広く取り入れられています。特殊なところでは、軍事分野で使われるミサイルの遠隔制御などもあります。
 
製造業では、遠隔制御は現場の機械操作や監視にかかる負担を軽減します。人の移動を減らせるためコスト削減を進めやすくなると同時に、生産ラインの無人化や自動運転も目指せるようになります。そのカギを握っているのがロボット搬送機です。IoTで取得した現場の生産状況をもとにロボットや搬送機を制御することで、人に頼っていた作業を自動化できると期待されています。同時に多数の機器がつながる5Gネットワークの登場も、ロボットや搬送機の活用を後押ししています。
 
三菱電機はこれら遠隔制御に必要な技術とノウハウと多数持ち、それをもとにしたソリューションを展開しています。さまざまな現場での導入実績をベースに、製造業の遠隔制御活用を支援しています。
 
 

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