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用語解説

  • No : 37905
  • 公開日時 : 2020/07/27 17:54
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協働ロボット

協働ロボット
カテゴリー : 

回答

協働ロボットとは、産業用ロボットの中でも特に人と協力しながら作業を行うタイプのロボットのことを指します。製造現場でのロボットの活用範囲を大きく広げる存在として注目を集めています。
 
ロボットは同じ作業を正確かつ高速で繰り返すことに長けています。特に単純作業の自動化にロボットは効果的だが、頑丈な筐体が高速に動き回るロボットは、人と接触すると大きな事故になりかねません。事故を防ぐには、ロボットの作業スペースを安全柵で囲って人が近づかないようにする必要があります。それにより安全は保たれますが、半面ロボットが常に固定的なスペースを占めてしまうことになります。面積生産性の点であまり効率的とは言えず、自動車のように設備に大きな投資を掛けやすい分野の製造業はともかく、投資が限られる中小企業にとっては導入のハードルは高いです。
 
また人が生産ラインで行う作業は常に同じというわけではなく、その日の作業内容や人員体制などによって少しずつ変わる場合が多いです。一方でロボットは、あらかじめプログラミングした作業しか行えません。人のように異なる作業に柔軟に対応することができないために、人手不足という大きな課題に対する決定的な解決手段とはなりにくいです。
 
協働ロボットは、こうした従来のロボットの弱点を補っています。安全性の確保では、IoTの技術を使って人やロボットの位置や動作をリアルタイムに把握し、衝突のリスクを検知した場合にはロボットの動作を止めたり、衝突しても危険でないレベルまで速度を落とすような機能などを備えています。
 
安全性対策が進んだ背景には、産業用ロボットに関連した規制緩和もあります。従来、産業用ロボットは人との接触を避けるために、柵や囲いなどを設けることが労働安全衛生規則により義務付けされていました。しかし国際標準化機構(ISO)が、ロボットが人に危害を与えないレベルの力や運動エネルギーを具体的に規定したことにより、2013年12月に規制緩和が行われ、それを下回るレベルに制御する機能を持った協働ロボットが開発されるようになりました。
 
協働ロボットはプログラミングを容易にすることで、人のような柔軟性を持たせようとしています。専門の技術者が専用ツールを使って開発するだけでなく、ロボットを直接手で動かしてティーチングすることも可能なため、現場担当者がその日の作業に合わせて柔軟にロボットを適用できるようになっています。
 
 

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