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用語解説

  • No : 37904
  • 公開日時 : 2020/07/27 18:04
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MES(製造実行システム、Manufacturing Execution System)

MES(製造実行システム、Manufacturing Execution System)
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MES(製造実行システム、Manufacturing Execution System)は、製造業の現場で生産に必要な情報を処理して実行することで、生産を支援するシステムです。資材や要員、在庫や仕掛品など生産に影響するさまざまなパラメータを調整し、最適化したうえで生産を始められるようになります。
 
一般的に生産活動は、生産の「計画」立案、立案した計画の「実行」、個別機器の「制御」の3つの層に分けられ、MESはその実行部分を担います。計画の機能は生産管理システムであるERP(Enterprise Resource Planning)、制御の機能はPLC(Programmable Logic Controller)が提供し、3つのシステムが情報を共有し連携することで、全体で効率的な生産活動を実現しています。
 
MESの具体的な機能には、生産のスケジュール立てや資源の適切な配分、プロセス管理や品質管理、作業者への作業割り当てや作業手順の指示、ドキュメント管理などがあります。米国の非営利団体MESA InternationalはMESの機能を11種類に分類し、「MESA Model」としてまとめられています。
 
MESの大きなメリットの一つが、複雑化する需要に対応しやすくなる点です。少量多品種への対応が求められるものづくりでは、需要の変動に合わせて工程や生産計画などを柔軟に組み替え、部品の手配や作業指示に反映させなくてはなりません。従来こうした細かな生産の調整は、現場の熟練技術者が自らの経験をもとに行っていました。しかし少量多品種への対応はそれだけでは追いつかないレベルまで高度化しているうえに、少子高齢化で人手不足が続くと予想される中で、人が持つ技術やノウハウに依存し続けることは困難になっています。
 
MESは生産現場で行われてきた判断や処理をデジタル化することにより、現場での複雑な調整業務を自動化する。自動化だけでなく、IoTを導入して現場の生産ラインからリアルタイムでデータ収集を行い、分析した結果を次の生産指示に生かすようなシステムに発展させることも可能です。データに基づく高度な生産により、コスト削減や納期短縮などの効果が期待できます。
 
 

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