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Factory Automation

よくあるご質問(FAQ)技術用語について

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  • No : 38402
  • 公開日時 : 2021/06/28 11:37
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歩留まり

歩留まり
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回答

歩留まりとは、製品の原材料として使用した資源のうち、実際に製品として出荷された量の割合を示すものです。歩留まりに特に大きく影響するのは生産量に占める不良品の量です。製造業では、製造した製品がすべて出荷に値する品質を備えた良品になることは現実的にはなく、一定の率で不良品が生じます。ものづくりの効率性を高めるためには、不良によるロスをできる限り減らし、歩留まりを向上させることが必要です。
 
歩留まりが重視される分野には、半導体のような精密機器があります。半導体は高集積化を進めるために、チップ上の線幅(プロセス)は10ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)以下のレベルにまで微細化が進んでいます。加工には高度に複雑で精密な制御が求められるため、生産を始めたばかりの頃は安定せず、不良品が発生するのはある意味仕方ありません。改善を繰り返しながら不良品を抑え、歩留まりを高めることで、生産性と利益率向上をはかることができます。
 
歩留まりは、個々の製造ラインで使用している機械の安定度や、ラインで作業するスタッフの習熟度によっても異なってきます。ライン単位で歩留まりを分析し、歩留まりの高いラインをモデルに改善を進めていくことで、工場全体の歩留まり向上が進みます。
 
 
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