Factory Automation

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用語解説

  • No : 38406
  • 公開日時 : 2021/06/28 11:32
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プライベートクラウド

プライベートクラウド
 
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回答

プライベートクラウドとは、クラウドサービスの提供形態の一つで、自社内など閉じたユーザの中で使用するクラウドである。ユーザを選ばないクラウドサービスである「パブリッククラウド」と対比されることが多い。
 
クラウドは、ベンダが用意するデータセンタにシステムやデータを置いてサービスを提供し、ユーザはネットワーク経由でアクセスして利用する。ユーザが自前でハードやソフトなどを用意する必要がないため初期コストが抑えられる。運用や管理もベンダに任せられることや、事業やユーザ規模の拡大縮小に応じて利用するサービスの規模を柔軟に変更できる点なども、クラウドが評価されている理由だ。
 
クラウドは多数の物理的なサーバーを統合し、それをユーザごとに論理的に切り分ける仮想化の技術を使ってサービスを提供する。仮想化によりユーザはクラウドの高い可用性を享受できるが、半面、形式的には物理サーバーを多数のユーザで共有する形になる。それが企業によっては自社のセキュリティーポリシーに抵触することもあり、クラウド導入の障害となりかねない。
 
プライベートクラウドは、システムの環境を他のユーザと共有せず専用のものを用意することで、その問題を解消するものだ。共有するパブリッククラウドと比べると運用や管理の手間はかかるデメリットはあるが、セキュリティの問題に加えて、システム構成をカスタマイズしやすいというメリットがある。
 
プライベートクラウドには、大きく分けて「ホスティング型」と「オンプレミス型」がある。ホスティング型はパブリッククラウドのサービスをそのユーザ専用に切り出したもので、エンドユーザから見た使い勝手はパブリッククラウドに近い。オンプレミス型は、ハードなどクラウドを構成するインフラもユーザが選定した専用のものを使うため、システム設計の自由度が高い。いずれのプライベートクラウドも、ユーザとベンダのデータセンタの間はVPNなどで接続することで、自社のシステムと同等のセキュリティを維持できる。
 
ただしいずれのプライベートクラウドも、そのユーザ専用のシステム構築が必要になるため、パブリッククラウドと比べるとコストはかさむ傾向にある。そこで、機密情報はプライベートクラウド、その他の情報はパブリッククラウドで扱うなど、扱う情報のセキュリティのレベルに応じて両者を使い分ける「ハイブリッドクラウド」という形態もある。
 
プライベートクラウドにより、セキュリティの不安からクラウド利用が進みにくいとされた業種にも、クラウドの導入例が増えつつある。例えば製造業は、生産現場のさまざまなデータを蓄積・分析して有用な情報を得るためのインフラとして、さまざまな拠点からアクセスでき、膨大なデータの蓄積にも適したクラウドの活用が期待されている。
 
 
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