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Factory Automation

よくあるご質問(FAQ)技術用語について

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  • No : 37804
  • 公開日時 : 2020/04/13 08:53
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予知保全/予兆保全

予知保全/予兆保全
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予知保全(Predictive Maintenance)は、機械故障兆候をとらえて故障前にメンテナンスうことです。故障による停止未然に防ぐことで、長期間に渡る設備全体のダウンを防ぎ、生産性高めることができます。

従来の一般的なメンテナンスは、定期的なメンテナンス機械停止を予防する「予防保全」の観点からわれていました。しかし予防保全は、MTBF故障間隔)など故障が起きると思われるサイクルを前提一定期間ごとわれます。あくまでももとにしており、工場に数多く並ぶ機械それぞれの状態は考慮されず一律にわれるため、保全のタイミングよりも前に機械故障してしまうケースもあります。逆に耐久性に優れた機械でも一定期間ごとに強制的に保全がわれ、まだ十使える部品交換されてしまうようなことになりかねません。

これに対し予知保全は、機械稼働状況など実際の動作をもとに保全を行います個々機械状態診断し、故障可能性が高まっていると考えられる機械から優的にメンテナンスするため、技術者部品など保全に必要なリソースを適切に配できます。それによりメンテナンスのトータルのコスト削減すると同時に、故障による生産停止を防ぐことが可能です。予知保全によるメンテナンスは計画的に短時間でえるため、繁忙期を避けるなど生産への影響最小限抑えることもできます。

具体的な予知保全の方法として、IoTInternet of Things活用があります。機械取り付けセンサから機械データリアルタイム収集し、コンピュータで解析することでその機器状態監視するようシステムはその典型です。

えばポンプのよう機器合、内部のモータの異常が故障原因となることが多くあります。モータの異常の予兆モータ流れ電流値の増大としてれるため、センサ計測してその変化をとらえて傾向分析します。それが故障時にれるものに近ければ、故障が近いと予測しユーザに知らせます。データから故障を予知する機能開発には、過去の故障事例もとプログラミングする方法のほか、大量のデータもとAI判断する機械学習活用する方法もあります。

予知保全を実現する三菱電機ソリューションには、回転機振動診断などがあります。回転機振動データ収集して解析し、モータ内の部品劣化、損傷やミスアライメントなど故障原因となる事象を見つけ出します。振動解析機能は、シーケンサに搭載するアプリケーションとしても提供しており、工作機械の適切な制御などに活かすことも可能です。

 

関連ページ1:FAアプリケーションパッケージ iQ Monozukuri_回転機振動診断

関連ページ2:業種別ソリューション 物流 稼働監視・予兆保全

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